研究会便り

被災地支援ボランティアセンターを訪ね、岩手の食文化を紹介する

●目的

ボランティアセンターキャンプを訪ね、全国各地からのボランティアの皆さんに感謝の気持ちを表し、岩手の食文化を紹介、調理し食して頂く。被災地支援活動の一つとして、調理や交流を通して岩手の食文化の素晴らしさを再確認する機会とする。

●日時

2011年11月26日(土)

●場所

盛岡市被災地支援ボランティアセンターかわいキャンプ
(宮古市川井 旧宮古高校川井校舎)

●献立

資料:岩手に残したい食材30選 より
①三穀飯(大麦、ひえ、米)白米は、会員の渡辺氏の農園から提供。
(※当日は、30選に掲載のレシピでは、ひえ・大麦の分量が多く食べづらい為、少し減らして米の分量を多くした。)
②二子芋の芋の子汁(野菜:ネギ・人参など農園提供)
③二子芋の大根おろし和え(※当日は、30選のレシピ通りでは芋の子汁分の芋の分量がかなり多かった為、予定には無かったが減らした分を大根おろし和えにした。)
③黒平大豆(通称:雁喰豆)豆腐と青大豆(品種:岩手みどり)豆腐の湯豆腐
④食用菊の麹漬(※当会の世話人:三川さん作)

※その他に、今回参加メンバーから、手作りがんづき、お惣菜、お漬物、お野菜、カボチャの丸焼きなどなど、温かい差し入れがありました。

●参加人数

食文化研究会 16名(内会員・・13名 非会員・・3名)
  氏名 クルマ* 備考   氏名 クルマ 備考

1

平澤 郁子

  9

三川 房子

 
2

桶田 志保子

  10

小西 陽子

先発隊  
3

桶田 武

一般参加 11

井上美智子

先発隊 チームリーダー
4

鈴木 万里

一般参加 12

菅野 征雄

 
5

高倉 ジュン子

一般参加 13

宮本 義孝

副代表

6

菅原 悦子

代表 14

渡辺 哲哉

 
7

梅津 末子

  15

中村 修

 
8

千葉 マキ子

  16

田沢 光正

 
クルマ ①:桶田さん ②:菅野さん ③:中村さん
・・・・現地ボランティアの方々 23名

●事前準備

  • 世話人会の話し合いで担当の確認、メニュー決定
  • 現地の管理者(社会福祉協議会の方)と連絡を取り合い、調理環境や必要物品の確認と告知を依頼。(約1か月ほど前)
    ※同施設は、宮古高校川井校の旧校舎であった為、調理室が備わっており、ガス、電気、水道、暖房整備もされており、調理環境としては申し分なかった。鍋・皿などが足りない様だったので、消耗品など含め、こちらから持参を予定。
  • また、皆さん各自で自炊をされている為、事前にメニューを掲示板への告知と朝礼での連絡によってボランティアの方にお知らせ頂いていた。
  • 買い出し・・・出来るだけ県産品で作った郷土食を召し上がって頂きたいということで、二子芋は北上産、豆腐は玉山産、醤油は富士醤油(釜石市 藤勇醸造㈱)を購入。 ネギ、大根などの野菜、米などは、本会会員の渡辺さんより、ご自身が経営する渡辺農園のものをご提供頂きました。ありがとうございました!

●当日スケジュール

13時・・・先発隊 岩手大学出発
14時・・・他メンバー 岩手大学出発
14時半頃・・・先発隊、キャンプ到着後、調理準備 班編成、調理器具・食器・材料の確認、配置
15時半頃・・・他メンバー到着 合流、調理開始
17時・・・菅原先生から岩手の郷土食紹介、夕食の提供、交流
19時・・・現地発、盛岡へ
10時半・・・解散

●当日の様子

当日は、晴れ間が広がって気持ちのいい天気!

盛岡を出て1時間30分程で、本日の会場、ボランティアセンターかわいキャンプに無事到着。


元高校の調理室だけあって充実の設備。
ボランティアキャンプとして利用されるようになってからは、調理場兼食堂として利用されています。


班分けをして作業分担。
こちらは湯豆腐・三穀飯班。いものこの大根おろし和えを急きょ作って頂くなど、臨機応変に対応する姿はベテランの貫録。


いものこ汁 1班。給食のごとく大量の慣れない調理に戸惑い気味。しかしベテラン勢にはなんのその。とても頼りになります。よろしくお願いします!


男性陣も渡辺農園さん提供の採れたての大根を一生懸命下ごしらえ。


芋の子汁 2班。時々楽しくおしゃべりしながらも、さすが手は止まりません。
大量の芋の子もあっという間に下ごしらえ完了です。


会員提供の美味しそうな漬物たち・・・つい味見の手が・・・。

芋の子汁の具が出そろいました。梅津先生仕分け中。それにしても40人分というのは、すごい量ですね。

準備も佳境にさしかかり、皆さん余裕の笑顔☆


芋の子汁も完成間近!おいしそうですね~
 

残った芋の子を即興で大根おろし和えに。


雁喰い豆と青大豆の湯豆腐。色がきれいなお鍋です。


本会世話人の三川さん作、干し菊の麹漬。鮮やかできれいな黄色ですね!
最近、ご本人も塩麹にハマっているとのこと。最近、麹など発酵食品が脚光を浴びるようになり、見直されてきましたね。


完成です!!会員の差し入れも揃って、充実した品ぞろえ!ボランティアの皆さんに喜んで頂けるかな?


皆さんが揃ったところで、食文化研究会をご紹介頂きました。


今回の会の主旨と、本日のメニュー、岩手の郷土料理を紹介する菅原代表。
皆さん、クタクタ腹ペコのところ、興味を持って真剣に聞いて下さっています。
 

本会会員 渡辺さん差し入れの丸焼きカボチャ!中がホクホクでとてもおいしそうです。
シンプルながら素材の味をかみしめる一品…皆さんにも大好評!
 

待ちに待った皆さんと会員が交流しながらの食事会。
被災地の現状や、ここでボランティアをするに至るいきさつを聞いたりと、楽しい会は続きます。おかわりを所望されるほど大盛況でした☆
 

会食後の後片付けは、ボランティアの皆さんも協力して下さったおかげで、驚くほど速く終えることが出来ました。ありがとうございました。
今回の企画が、無事成功のうちに終わったのも、今回ご協力頂いた皆様のお陰です。ボランティアの皆さんにも喜んで頂けましたし、何より、今回参加されたメンバーの心にもそれぞれ思うところがあったようです。
今日は本当にお疲れ様でした!

★今回の炊き出しのご感想を、ボランティアの皆さんに寄せて頂きました。
こちらをクリック!

今回の炊き出しボランティアに参加しての感想 ~本会会員より~


① 小西陽子(先発隊A)
3月11日の震災以降、ボランティアをしたいと思いつつ機会を逃していたところに今回の話があり、間接的な形でも力になれたらと参加を申し込みました。
当日は、参加者の中に調理のベテランの方々が多くいらっしゃったので、安心してお任せし私は補助等に動くことができスムーズに進行したように思います。
さて、ボランティアの方々との会食の場面では、まずメンバーの方の居住地を尋ね、九州、愛知、新潟・・・等ということが分かり驚いたとともに、遠くからはるばる岩手に来てくださったことに感謝の気持ちが沸き、また岩手の郷土食を食べてもらえ、関心持っていただけたことに安心しました。
やはり、岩手の郷土食は、私たちにとって当たり前でも、知らない人にとっては新鮮に写るのだという自覚が足りない事を痛感しました。これは、対象を県内の人にしたとしても似たような反応になるのではと思ったりもします。
今回の体験を、今後の食文化研究会の活動にも参考にしていけたらと思いました。今回の食事が、少しでもボランティア活動の活動源となることを願い帰路に着きました。

② 井上美智子(先発隊B)
3月の震災があってから、何度か被災地に足を運ぶことがありましたが、現地に入って大変な生活をされながら、きつい作業を請け負って下さっている方々へ、岩手県人としてお礼ができる!と今回の企画参加を決めました。
川井キャンプを拠点にして活動されている、全国各地からのボランティアの方々に感謝の気持ちを込めて、郷土食を味わって貰い、岩手の食文化を紹介する企画ということで、私は、打ち合わせ・準備から調理まで参加させて頂きました。
ボランティアの方々がほとんど県外からの参加(北は北海道から南は沖縄、フランスの方まで!)ということで、“なかなか食べられない岩手の郷土食を食べられる!”と、皆さん当日をとても楽しみにしていらしていたようです。
当日、私はお振舞いの様子を見届ける前に先に帰らなければならなく、とても残念でしたが、後に、予想以上に多くの方に味わって頂いて、味もとても評判が良かった、お代わりする程喜んで頂けたと聞き、岩手の食の美味しさを知って頂けて良かったと、とても嬉しく思いました。
今回岩手の食文化を紹介したことで、被災地としてボランティアに入って頂いている地域の伝統文化も身近に感じて貰い、より親しみを持って復興支援に携わって頂ける、一つのきっかけとなってくれていたらいいな…と思ったり、そういう面でも一度では終わらせたくない、とても有意義な企画だったと思いました。
今回の企画参加は、私自身、自分ができるこれからの支援の在り方を考えさせられ、細く長くできる支援として、また、食文化研究会だからできる支援として、是非継続したいと思った活動でした。

(担当:井上)