研究会便り

7月例会<食・農塾>~麦秋の軽米・九戸を訪ね「南部小麦」を学ぶ~

日程
2012/7/8(日)
流れ)
1.軽米町で日山信一さんのお話を伺う→
2.九戸村のお食事処「野の花」さんで手打ちうどん、雑穀、山菜を使った定食を味わいながら、
  代表である食の匠・山下ミヨさんのお話を伺う。

1.軽米町・車門(くるまかど)公民館にて

~日山さん~


・昭和5年、軽米町車門生まれの82歳。

・盛岡農業高校を卒業後就農。地域のリーダー、県の農業指導者としても活躍。

・今回のテーマ「小麦」の栽培については、就農当時から行っており、今も昔も各家庭や地域の農業の中で大切なもの。

・農業経営は、厳しいとか曲がり角だとか言われて久しいが、明るい農業がいつか訪れることに希望をもって努力していきたい。そのためにも皆が本音を語り、本気になって実行する以外に道はないと痛感するこの頃。

・作物というのは、本物は土の中にある(根っこは見えないもんだ)。人間の心も一緒である。結いの心で農業を進めないといけないと考える。

・人生80余年を振り返って自身で作った詩“バッタリ人生”


(クリックで拡大)

“今日できないことは明日、明日できないことはあさって、・・・それ以上はあの世に行ってからやればいいのだ~”といった境地に達しているとのこと。

※これまでの長い農業人生を振り返っての集大成的な講話でした。



・お話を伺いながら、日山さんの妹さんと奥さんが一緒に作ったという、南部小麦を使ったみそ味の「あげもち」をいただいた。絶妙な甘みそと、ふわふわもちもちの食感がおいしかった。




2.九戸村「野の里」さんにて


・地のものを使った料理がお膳に並ぶ。食べ切れないほどの量(11品+他にデザートも)であった。



・代表の山下ミヨさん(食の匠・手打ちうどん)



(写真中央が山下さん)


<きっかけ>

・以前から、食生活改良普及員の仲間たちで何かやりたいと温めていた。

旦那さんが亡くなり、葬儀一切を終えた後、「残りの人生を草取りだけで終わらせたくない」と、農家レストランをやろうと一念発起。自宅を改築し、店舗とした。



(壁に貼られていたお品書き)


・山下さんの「手打ちうどん」は、強いコシを出すために、予約のある前日の夕方には生地をこねて踏み、一晩ねかせるそうだ。

※県北地域において、うどんは、昔から夏に小麦を収穫したら必ず打って食べていた食べ物。
(旧暦の7月7日の七日盆に、新小麦でうどんを作り、7回御馳走を食べ、7回水浴びをおする風習があったほど)

・自分より15歳くらい若い人もスタッフにいるが、そういう人たちと働くことが良い刺激になっていると語っていた。

・また、「野の里」には、山下さんの他にも桂川祥子さん(食の匠・けいらん)、上柿幸子さん(食の匠・もちきび入り豆しとぎ)と食の匠が計3名おり、匠の味が存分に味わえるお膳に、お腹も心も満たされました。



(食の匠認定の証!)


◎店舗情報◎

「お食事処 野の里」

住所:岩手県九戸郡九戸村大字戸田7-53-3
TEL:0195-43-2594
営業時間:11:00~15:00(予約制)